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2025年05月08日
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日記の端っこに綴った名前

2006年08月12日


 過去の文章をひっぱってみました。
多分銀←土だったり沖神(→銀)だったり銀←神だったり坂←陸奥だったりするんだと思います。

これ時間があったらちゃんと書きたいです…

2005/8/30 (Tue.) 20:51:11
分からなかった。分からなかったんだ。
微妙な変化も、どうしても解けない問題も。
暑さでだらけたその脳のせいにして、その甘美な笑顔をもう一度見ようとしている。
あの時吐き出した言葉の羅列に反吐が出そうだ。
目の前のものから逃げた。
その時ばかりは、逃げて自分を肯定したかったんだ。
分からなかった。分かろうとしなかった。

あの心が透けるような笑顔に明日また会えますように。
 
 2005/8/30 (Tue.) 21:46:30
地下鉄で彼を見た。
後姿だったが、確かに彼…だと思う。
髪型も、髪の色も似ている。仕草も似ているような気がする。
気のせいか耳の奥からいつもとは違う一定の間隔で自分の音が聞える。
声をかけてみようか。
でもそんな勇気はなくて柱の陰から彼を覗いた。
その瞬間聞きなれた声が、私が彼を追う事を止めた。

そして私はもう地下鉄の電車が来る間、彼を見ようとはしなかった。

私は彼を追いかける事はない。
そのあまりに目立つ髪の色を目で追うのはもうやめた。
隣に居るこいつが、来てくれて安心したからなのか…それともその時どこか…
どこか  怯える ような彼のその 目 が

愛しかったのかもしれない。

 
 2005/8/31 (Wed.) 07:57:23
そうだ。海を見に行こう。
そう約束したのにもう夏は過ぎている。
この男はよく遅刻はするし、寝坊はするし。
でも芯は通っていて、そのとりとめもない会話にでさえ、
眩しいものが散りばめられていたのに。
夏はもう過ぎている。
もう空気も冷たい。夏物の服は少しずつしまっていこうか。
目の前に広がるあの青と青との境界線をみたかった。
なによりこの男と行きたかったのだ。
近すぎて見えなくなくなるような。そんな。
そんなのは嫌なのだ。
広い広いあの場所に行けば見えてくる。
見えてくる気がするんだ。

この男は今日も寝坊して、私の頭をなでるのだ。

 2005/8/31 (Wed.) 19:05:32
小さな船を買った。
玩具の小さな船だ。
何故か店のショーウィンドウに並ぶそれから目が離せなかった。
思わずそれを買ってしまった。
何となく。何となくだと思う。

陶器の皿に水を張ってそれを置いた。
水の上で揺れるそれを横目で眺めながら、ふとあの男の事が浮かんだ。

すきだ

こんなにも愛しく思ったのは過去にもあいつしかいない。
こんなにも愛しいのはきっとあいつが、
船を、 皆を 愛しいと思ってくれているからだ。

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